• 【1701日本語新聞編集】第7回:4月17日


    皆さん、おはようございます。

    新聞編集の授業です。

    今日は岩手日報の続きからはじめます。


     ( )に入る言葉を下の語群から選んで答えてください。

    中国新聞 4月15日 一面記事

    自らの手で社会守ろう

    かつて経験したことのない春だ。国の緊急事態宣言から1週間がたった今も、新型コロナウイルスは( ① )。

    中国地方でも感染者は100人を優に超え、クラスター(感染者集団)も相次ぎ発生。

    広島県は県民に外出自粛を要請した。国難という言葉に違和感がない、そんな事態だ。

    「密」を防ぐため多くのイベントが中止された。ふだんは歓声に包まれるスタジアムも静まり返る。

    百貨店は週末休業し、再開したばかりの学校の多くは再び閉じた。親の不安、( ② )閉めた飲食店の悲鳴はこれまで報じてきたとおりだ。

    決定的なワクチンや治療薬がない中、自粛や制限は、感染爆発を防ぐために致し方ないのだろう。

     患者の殺到による医療崩壊を招いては、( ③ )。自分は大丈夫との思い込みは捨てよう。すでに感染しているかも、目の前の相手にうつしてしまうかも、と考え行動しよう。

    一人一人が自らを律し、失われた日常を( ④ )取り戻したい。

    まがまがしいウイルスは、命を奪い経済的な損失を生むだけではない。人々の心の中に、不寛容の調べを奏で(かなで)始めてもいる。

    マスクを求め店員に( ⑤ )づいたり、感染者をインターネットで( ⑥ )。他者への厳しすぎる視線も散見される。

    異なる立場や意見を受け入れぬ、とがった感情に覆われてはないか。この感染症とは長く厳しい闘いになる。どう乗り越えるか、私たちの社会が試されている。

    新聞もそんな社会の一員だ。確かな情報を詰め込んだ新聞を毎朝届、ホームページ「中国新聞デジタル」に最新ニュースをアップするために、われわれはある。

    コロナ対策に( ⑦ )に取り組む新聞販売所も含め、全力を挙げている。

    そして悩みもする。例えば知り得た情報をどこまで伝えるべきなのか。感染拡大を防ぐためにすべてを( ⑧ )に、との考えもあろう。

    しかし下手な報じ方は風評被害を生みかねず、何より感染者や周辺を傷つける。公益か、プライバシーか。未曾有(みぞう)の事態は日々、私たちに判断を迫る。(後半略)

    【語群】あげつらったり あげつねったり 細心 入念 やむなく やまずに 脅威を振るう 猛威を振るう 一時間も早く 一刻も早く 

        毒  悪口 包まず隠さず 包み隠さず 元も子もない 親も子もない

    天風録

    二つの大震災の年には「がんばろうKOBE」が合言葉となり、長門市出身の童謡詩人、金子みすゞ(かねこみすず)の「こだまでしょうか」が公共CMで繰り返し流れた。

     新語・流行語にも選ばれた。

    新型コロナの災難は現在進行形のせいか、心に響く言葉が見当たらない。

     時流に敏感な看板なら、どうか。広島の本通り商店街(ほんどおりしょうてんがい)で目に付いたのは、肌着店(はだぎてん)の<お家(おうち)時間を充実させませんか>や飲食店の<緊急企画・生活応援>くらい。

    人心をつかむ糸口は、そう簡単に見つからないのだろう。

    感染防止対策としては、人と人との間に十分な距離を取る「社会的距離」が奏功している。心と心は隔てず、気分や目線は上向きにー。そんな「伝言」だったのかもしれない。

    リーガロイヤルホテル広島がおととい客室の窓の明かりで笑顔や花、♡マークを描いた。

     外出制限の厳しい欧米では、家の窓に子供の描いた虹の絵を掲げる動きが広がっている。

    人々を励まし、希望を忘れぬ印だと聞く。確かに雨が降らなければ、虹は架からない。商店街の店先にも飾られ始めたらしい。

    広島の家具メーカーが新作フェアの広告で謳って(うたって)いる。

    <日常という宝もの>。遠ざかった平穏な日々が懐かしい。

    *フェア(fair) ①展示会、品評会、博覧会、市(いち) ②公平な、公正な

    1. 二つの大震災とは何地震と何地震のことでしょうか?
    2. またそれぞれ何年か知っていますか? 
    3. 震災の時に公共CMが繰り返し放送された理由がわかりますか?

    ↓リーガロイヤルホテル広島

    金子 みすゞ(かねこ みすず)
    1903年(明治36年)- 1930年(昭和5年)
    大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した日本の童謡詩人。大正末期から昭和初期にかけて、26歳で死去するまでに500余編もの詩を綴ったとされる。
    1923年9月に『童話』『婦人倶楽部』『婦人画報』『金の星』の4誌に一斉に詩が掲載され、「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛された。
    山口県大津郡仙崎村(現・長門市仙崎)の生まれ。 26歳の時に離婚する夫に娘の親権を取られる等したことから服毒自殺した。

    中国語の紹介ページ

     金子みすゞ(かねこみすず)の詩

    山口県の詩人である金子みすゞの詩を5つ紹介します。

     どの詩が一番好きですか?

    わたしと小鳥と鈴と

    わたしが両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥はわたしのように、 地面(じべた)をはやくは走れない。

    わたしがからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、 あの鳴る鈴はわたしのように、 たくさんなうたは知らないよ。

    鈴と、小鳥と、それからわたし、 みんなちがって、みんないい。

    大漁

    朝焼け小焼だ、 大漁だ
    大羽鰮(おおばいわし)の 大漁だ。

    浜は祭りの ようだけど、

    海のなかでは 何万の、
    鰮(いわし)のとむらい するだろう。

    *弔い(とむらい)吊慰,吊丧,吊唁

    なかなおり

    げんげのあぜみち、春がすみ、
    むこうにあの子が立っていた。

    あの子はげんげを持っていた、
    わたしも、げんげをつんでいた。

    あの子がわらう、と、気がつけば、
    わたしも知らずにわらってた。

    げんげのあぜみち、春がすみ、
    ピイチクひばりがないていた。

    *雲雀(ひばり) げんげ=蓮華

    不思議

    私は不思議でたまらない、黒い雲からふる雨が、銀に光っていることが。

    私は不思議でたまらない、青い桑の葉(くわのは)食べている、蚕(カイコ)が白くなることが。

    私は不思議でたまらない、たれもいじらぬ夕顔が、ひとりでぱらりと開くのが。

    私は不思議でたまらない、誰にきいても笑ってて、あたりまえだ、ということが。

    蜂と神さま

    蜂はお花のなかに、 お花はお庭のなかに、 お庭は土塀のなかに、 土塀は町のなかに、 町は日本のなかに、 日本は世界のなかに、 世界は神さまのなかに。

    そうして、そうして、神さまは、 小ちゃな蜂のなかに。

     

    中国の近現代の詩人で好きな詩人はいますか?

     


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  • 原文地址:https://www.cnblogs.com/nihongo/p/12716358.html
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